TOKYO PRO Marketのデメリットとは
TOKYO PRO Marketのデメリットとしてはどのようなものがあるでしょうか
株式の流動性がない
未上場企業の株式と上場株式の最大の違いは、市場を通じて株式の売買を行うことができるかという事です。
TOKYO PRO Market上場企業の株式は、他の上場企業の株式と同様に、東京証券取引所の市場で売買ができます。(特定投資家に限る)ただ、売出し流通している株式がないため、取引が成立しない。という状況なのです。
TOKYO PRO Marketの株式を買いたい投資家が、買いの注文をしても、売り注文がなければ成立しません。これは、TOKYO PRO Market上場企業の多くは株式を流通させて資金調達をするという目的では、上場していないことが原因でしょうか。
しかし、今後TOKYO PRO Marketからマザーズへの上場企業が増えてくれば、TOKYO PRO Market上場企業の株式を購入したいという投資家が増え状況は変わってくるかもしれません。
創業者利益が得られない
TOKYO PRO Marketでは、上場時に一般公募は行いません。そのため、創業者の株式を放出することにより創業者利益を得るという事ができません。
そのため、上場により多額の創業者利益を得たい。という事が上場の目的であるという場合には、TOKYO PRO Marketの上場は適していません。この創業者利益はTOKYO PRO Marketからステップアップしてマザーズなどの上位市場へ市場変更をした際まで我慢することになります。
ちなみに、TOKYO PRO Marketからマザーズへ市場変更をした株式会社global bridge HOLDINGSは、TOKYO PRO Market上場時は、時価総額10億円でしたが、その約2年経過後の2019年12月マザーズ上場時には、時価総額100億円となっています。
市場の認知度が低い
2012年7月からTOKYO PRO Marketは、東京証券取引所の市場の仲間入りをしました。
当初は上場企業数も少なく非常にマイナーな市場でした、しかし、ここ1、2年で状況は一変しています。
TOKYO PRO Marketへの上場数が、東京証券取引所全体の新規上場数の約10%を占めるようになっています。
また、TOKYO PRO Marketから、マザーズへステップアップした企業やJASDAQへステップアップした企業も出ています。
今後も注目される市場であることは間違いあません。